魚の種類は1万5000種以上 初の海洋生物国勢調査
【ワシントン23日共同】地球の海にいる魚の種類は確認されただけで約1万5300種、生物全体では21万種に上る−。日本、米国など53カ国の科学者グループが23日、国連などの資金で3年がかりでまとめた初の「海洋生物国勢調査(センサス)」の結果を発表した。 研究グループは「さんご礁などの生息地の破壊や漁業による乱獲で、生存が脅かされている海洋生物も多い」と指摘。海の生態系の研究と保護活動強化を提言した。 調査に参加した科学者300人以上の研究成果などを集めた結果、3年間で600種近くの新種の魚が確認され、センサスのデータベースに記録された種は1万5304種に達した。新発見の種は今後も増え続け、2010年までにさらに2000−3000種は増える可能性があるという。
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